2011 EXHIBITION
皆さん、ご無事でしょうか?
ニュースを見ていると、とても自分の無事を喜ぶ気分にはなれませんが、
地球の胎動に、改めて恐怖というものを感じました。生きていると。
フランス語では、地震のことを、地球が転ぶと言い、トルコ人の友人と地震について拙いフランス語で
話したことを思い出します。本当に地球が転んでいました。景色が左右にぐわんぐわんとまるで生き物のようでした。
ボクは、最初の揺れが来たとき、アトリエで作業中でした。そこは古い民家で、壁の仕切りの無い1フロアぶち抜きの作業場のため、倒壊の恐れはいつも感じていました。しかしなかなか柔軟性があり、外に出てアトリエを見ていると、建物がありえない揺らぎで、地球と一体化していました。飾ってあった作品が1体棚から落ち、損壊しましたが、それ以外はストックしてあった材木が倒れた程度でほぼ無事でした。
やばいなと思いながら、なにせ漆の塗布中でこの工程は途中で止めることができないので、余震の中、最後まで作業を続けました。
自宅も心配だったのですが、余震もあったし、道路もまともに流れていなかったので、やる事を終えた後、帰宅しました。自宅は陶芸教室をしているので、多くの陶器の作品があり、案の定多くの陶器が、家中で落下、粉砕していました。
こんなとき、芸術家として何ができるか・・・なにもできませんが、改めて生命とは・・・生き物の命の胎動、そして、地球、または天体の胎動、ミクロであれマクロであれ、血液の流れは地殻の流れともシンクロしていることを、心の隅にでも常に置いておき、感じてもらえることが、地球に生きる我々の宿命であり、未曾有の災害に対してもある意味の準備だと思います。
正直、全く助けになってないのがもどかしいですが、気持ちは自分の仕事が、どんな形でもいい、勇気となればと思っています。
こんなときになんですが、展覧会のお知らせです。
日本橋三越本店にて、彫刻家3人展です。
そして
高島屋大阪店で個展を行います。
現在、展覧会に向けてフル稼働。がんばってます。
このブログをアップしている最中も、余震がありました。
皆さん、注意を!そして、なんとかこれ以上被害が拡大しませんように。
祈るのみ。
by ns-works | 2011-03-12 22:28 | information