
いきなり20年前のトレンディードラマのタイトルをぶちかましていったい何のことやら…。織田裕二と石黒賢の医療ドラマでチャゲアスの「YAH YAH YAH」が主題歌だった…ふ、古っ。
そう。ぼくのアトリエの片隅にはおよそ9年前からこいつが何時もいた。
CB400F ヨンフォアが‼︎‼︎‼︎

この話をすると長い…。およそ20年前ぼくが大学に入学した3ヶ月後、愛機CB250RS-ZRが盗まれ早くも東京(つっても八王子だけど)の洗礼を受けた。打ち拉がれもう限定解除(現在は大型二輪免許)しかない‼︎と決起し、紆余曲折はあったが合格!晴れてCB1000SFを我が手にした頃、時を同じく大学同期の友人がCB400Fを手にした。彼はいつだってぼくのバイクの半分以下しかない排気量のヨンフォアで前を走る…。彼とその黄色いバイクはぼくの青い春の中でカッコいい象徴の一つとして脳裏に刻み込まれてるんだ。
その黄色いバイクをぼくが引き継いだ。
ヨンフォアは強気で負けず嫌いなノスタルジーを色褪せることなく絶えず与えてくれる。


引き継いだ時、既に瀕死の状態だったヨンフォア。。。どうせなら…とバラバラにし、フレームから塗装、エンジン塗装…ここで時間と金が尽きた。
日々の彫刻家としての仕事に追われ、あられもない姿のまま8年間放置。もうきっとこいつは息を吹き返すことは無いだろう…と思っていた。
ここ数年間、制作と生活に追われてきた。休みは身体を休めるためのものだったが、ここ数週間不意に時間が空いた。「バイクなおそうかな…」と、突然思った。
埃だらけの部品を物色し組み上げ、足りないパーツを買い漁る。いつしかバイクの形を取り戻す。
だがエンジンがかかる可能性はむしろ少ない。
それでも一度始まったら止まらない、走るかもしれない状態になるまで手を尽くす。たまらなく興奮する!!!気持ちは少年のあれだ…。当時のホンダCBの名に冠するあれ!
DREAM ‼︎ ドリームだ‼︎‼︎‼︎
バイク乗りのバイブル、漫画「キリン」のキリンはこう言った。「短い可能性に火を点けられるかってえ!?デキ過ぎてるな…」と、濡れたジッポでタバコをつける。
先日、とある場で若人達にこう言った。「大人になるってことは可能性が狭まる側面もある…」む、む、む。。。
前言撤回!!!
思い出したよ!敬愛するMJ(バスケの方)は恐怖と限界は幻想だ。。。って言っていたよ!
ハーネスを繋ぎ、ガソリンを入れ、プラグを磨く…。何度も組み上げの間違いに気付く。再びトライする。そして…
4.14(もう…ヨンテン イチヨンと呼ぼう)
…短い導火線にも火はつくのさ‼︎
その日黄色いヨンフォアは短い可能性に火を灯した。。。復活の狼煙がマフラーより上がる!
エンジンがかかった!!!!(クララが立った!風に。これも古っ。)
「へっ、なめんなよ。走るぜまだまだ俺はな。若い時の自分をがっかりさせたくねえからよ」(漫画キリンより)
出来すぎてるな!!!
若人達、後輩Nくん、可能性はいつだって目の前にある。要はどれだけ熱があるかでしょ⁈情熱ってもんは!
そして…いつだって振り返れば奴がいる。友人にしてヨンフォアを託してくれた彫刻家…井上裕起。。。
ユウキ!もどってきたよ、こっち側に。いつか会いに行くよ!!!
インラインフォーのサウンドを奏でながら…。

# by ns-works | 2014-04-16 00:41